映画「終着駅 トルストイ最後の旅」
三宮のシネ・リーブル神戸で今日まで上映していた
「終着駅 トルストイ最後の旅」を観てきた。
観たいみたいと思いながら、
最終日になってしまいました。
ロシアの偉大な作家トルストイは
その晩年、階級制度や私有財産を否定し、
人道主義と非暴力によって理想の世界を築く
トルストイ主義の教祖的な存在になっていた。
妻ソフィアは50年近くトルストイに献身的に
支え続けてきたと思っているが、
トルストイは一番弟子チェルトコフに言われるままに
爵位も財産も捨てようとする。
そこへ秘書助手としてトルストイ信奉者の青年
ワレンチンが屋敷にやって来る。
著作権を放棄させ作品を国民のものにしようとする
娘を含むトルストイ主義者と妻との戦い。
あのトルストイの裏の一面を詳細に見ることができた気がする。
一人の夫としての顔と教祖的な顔
実際の顔と作られた顔・・・・その二面に苦しむ姿が
よくあらわされていました。いい映画でした。
トルストイ・・・原田芳雄に似ていました。
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コメント
誰もがその名を知るトルストイ。しかし、その作品を読んだことのある人は意外と少ないのでは。。
かく言う私もその一人で、この映画を見た後、本棚の片隅の黄ばんだ「戦争と平和」を読み始めました。時代や国が変わっても人間の本質は変わらないのだな思わせる記述がたくさんあり、人間観察の深さを思わされます。
果たして、最後まで読み通せるや否や?妻ソフィアは6回清書したと言ってましたが。。
投稿: Miyu | 2010.10.11 21:55
Miyuさん、書き込みありがとうございます。
映画を見られたんですね。
なかなかいい映画だったでしょう。
トルストイという、知られた人と
その家庭での顔と・・・・
私はまだ読むところまでいっていませんが、
時間を作って読んでみましょうか・・・。
投稿: fujisan | 2010.10.12 00:34